学生が就職活動で最も参考にしている情報源は自社の採用サイトです。
投稿日:2024.12.02
採用サイトの重要性が増している
以前は主に求人広告や合同説明会が中心だった採用活動が、現在では就活サービス、採用サイト、採用動画、大学のキャリアセンター、SNS、ダイレクトリクルーティングなど多岐にわたる採用ツールを駆使するケースが多いです。
採用担当者は、採用チャネルの多様化に対応する必要はあるものの、増えすぎた施策により優先順位がつけられなくなっている、一つひとつの施策が薄まっている状況に陥っているかもしれません。
しかし、結局のところ学生が就職活動で最も参考にしている情報源は、自社の採用サイトです。
企業の採用情報サービスを提供するキャリタスによると、「志望企業の研究に有益な情報源は『個別企業のホームページ』が最多で6割強(62.4%)で、他の情報源を抑えてNo1」だというアンケート結果を以下のように公表しています。
では、採用企業はどのような点に留意して、採用サイトを構築すればよいのだろうか。
1.求職者は「初見」で企業を判断する
・採用サイトは、求職者が企業に抱く第一印象を形成する最も重要なポイントです。低品質なサイトや情報不足は、求職者に「魅力のない企業」と誤解されるリスクを伴います。
・一方で、高品質なサイトは、初見で「しっかりした企業」という信頼感を与え、エントリー率を高めます。
2.競争環境での差別化が必要
・中堅企業は、大手企業に比べてブランド認知度が低い場合が多く、競争環境で不利になる可能性があります。採用サイトを通じて他社との差別化を図り、求職者の目に留まる工夫が不可欠です。
3.採用サイトは年次更新の必要が少ない
・高品質なサイトを最初に構築すれば、基本的な構造やデザインは3~5年間安定して利用可能です。新規情報や求人要項の更新も容易に行える設計にしておけば、大規模なリニューアルは不要です。
4.採用マーケティングの中核として活用できる
ü採用サイトはSNSや求人広告、採用動画と連携して「採用マーケティングのハブ」として機能します。一度構築したサイトを中心に、多方面での情報発信を行えば、低コストで広範囲にリーチできます。
5.採用サイトは「長期的な投資」として機能する
・中堅企業の採用サイトは、単年度の採用活動だけでなく、次年度以降の採用にも活用できる「資産」です。
・新規事業や方針変更が少ない中堅企業において、3~5年間にわたり一貫したメッセージを発信する採用サイトは、初期投資に対して長期的なリターンを提供します。
以上のことを踏まえて、採用担当者は採用コンテンツの中心的な位置付けを念頭に、プラットフォームとしての採用サイトを構築する必要があるでしょう。